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外科 症例
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全耳道切除■ 種類 : ビーグル ■ 年齢 : 12 歳齢
全耳道切除とは?
全耳道切除とは、耳道(耳の中)の疾患で内科治療で効果が望めない状態のときなどに行う術式のひとつです。
耳の周囲には、顔面神経をはじめ様々な神経、血管の走行が見られるため、耳道の手術には十分な配慮が必要です。
甲状腺機能低下症あり。慢性外耳道炎あり。耳の周囲が腫れているとの事で来院していただきました。
耳道周囲のアブセス(膿瘍)でした。慢性の外耳道炎で耳道が閉塞し、中の膿が耳道の外側に破裂して漏れ出ている事が考えられます。しばらく化膿性炎症に対する治療をいたしました。
CT 撮影をして、状況を確認することにしました。
CT 画像です。
右側の耳道の奥の鼓室胞が破裂している様子がわかります。
また、アブセスがある程度落ち着いていると判断していましたが、外耳道付近にまだ膿がたまっていることが分かりました。

飼い主様とご相談し、右の全耳道切除、鼓室胞切除の手術を行うことにしました。強い痛みを伴う手術ですので麻薬性鎮痛剤であるフェンタニルをしっかり使って手術をします。

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全耳道切除の最大のポイントは顔面神経を傷つけないようにする事です。

写真右:
そのためには、垂直耳道から水平耳道にかけての剥離を丁寧に行うことです。
できるだけ耳道ぎりぎりの位置で剥離していきます。垂直耳道の奥に膿胞がみられます。

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溜まっていた膿を抜きます。
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水平耳道がほとんど膿胞で置き換わっているような状態でした。
膿胞の奥をのぞくと鼓室胞の入口が見られます。
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膿胞を取り除くと鼓室胞の入口が現れます。
垂直外耳道と水平外耳道をどちらも取り除いた状態です。

ここから鼓室胞切除に入ります。

ここでのポイントは二つです。
一つは鼓室胞の背側にある内耳を傷つけないようにする事と、
もう一つは鼓室胞の内側をきれいに取りのぞく事です。

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背側の内耳を傷つけないように、綿棒で保護しながら
鼓室胞の入口をロンジュールやバーで腹側に拡げます。
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このあとハウスキュレットで鼓室胞の内側をしっかり取り除き、生理食塩水で執拗に洗います。その後ドレインを入れ閉創します。
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このドレインは3日したら抜去します。
術後の顔面神経麻痺も、激しい疼痛もなく
元気に退院していってくれました。

術後は耳掃除も必要なく経過は良好です。